黒革の手帖 : 4部作

『黒革の手帖』、最近テレビ朝日の開局45周年記念ドラマとして放映され、米倉涼子演ずる原口元子の妖艶でミステリアスなキャラクター作りが大きな反響を呼びました。ついには米倉主演の舞台作品として明治座で上演されるまでに。

原作者は、ナント、松本清張氏なのですね。松本清張という作家は、独特のタッチで、彼の生きた時代の秘められた暗黒部分をググッとえぐり取ったような作品を数多く残しました。その大半は今でも古びた印象を与えることなく、今の時代なりにメッセージを受け止められると思います。

人間の心理は面白いもので、単なる革製ではない、黒革のものを身につけることによって、心の奥がどう変化するものか、ストーリーから抜け出して、あれこれ想像しても意味がありそうな… 黒という色がそうさせるのでしょうか。いや、そんなレベルではない、肉迫する場面の連続。追う者、追われる者の心裡が交錯するラストシーンは、松本清張らしい絶壁からの叫びとでも言うのでしょうか。

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